公益社団法人日本獣医師会

  • 日本獣医師会とは
  • 獣医師のみなさま

会長短信「春夏秋冬」

会長短信「春夏秋冬」はメールマガジン(メルマ日獣)に掲載しています

会長短信「春夏秋冬(62)」

「日本獣医師会創立70周年記念行事、盛大に開催」
 今年は11月から12月にかけて、本会にとって大きなイベントが次々と開催されました。  先ず11月16日には、第8回日本医師会・日本獣医師会による連携シンポジウム「家庭内ワンヘルスの取組み-人と動物における薬剤耐性(AMR)の実態と課題-」が日本医師会館大講堂で開催されました。  医療分野から3名、獣医療分野から3名の先生方から講演いただき、獣医師115名、医師17名、その他49名、合計181名の参加者を得て、活発な意見交換が行われました。  特に獣医療分野からは、これまでブラックボックスとなっていた伴侶動物におけるAMRの詳細な情報がはじめて提供されたほか、人と動物間での薬剤耐性菌の移行状況が示されるなど、まさにワンヘルスの取組みに相応しい内容となりました。  11月30日にはパレスホテル東京において、午前中に全国獣医師会会長会議が開催され、14時からは日本獣医師会創立70周年記念式典、記念講演に続いて記念祝賀会と、一連の記念行事が盛大に開催されました。  記念式典には、吉川貴盛農林水産大臣、原田義昭環境大臣、大口善徳厚生労働副大臣、ジョンソン・チャン世界獣医師会会長、横倉義武日本医師会会長、森英介自由民主党獣医師問題議員連盟幹事長、森山中央畜産会会長からご祝辞を頂戴しました。  功労者表彰においては、農林水産大臣、環境大臣、厚生労働大臣及び関係省庁局長から感謝状が66名の会員構成獣医師に授与され、私から日本獣医師会会長表彰状・感謝状を84名の会員構成獣医師に授与した後、宮城県獣医師会の菊地忠雄様から受賞者を代表して謝辞が述べられました。  記念講演は、横倉義武日本医師会会長・世界医師会前会長に「健康長寿社会に向けて」と題してご講演いただきました。  横倉会長からは、長寿社会においては「かかり付け医師」を持つべきとのご助言をいただきましたが、同様に長寿社会を迎えつつある伴侶動物医療においても「かかり付け獣医師」が必要な時代になったと改めて感じました。  記念祝賀会もご来賓、関係省庁・団体等からご参加いただいたほか、国会議員の先生方にも多数駆けつけていただき、約450名の参加者を得て盛大に開催されました。  翌日の12月1日10時からは「2018動物感謝デ-in JAPAN “World Veterinary Day”」が、開催場所を二子玉川ライズに移して開催されました。  同地は二子玉川駅前の商店街でもあり、延べ4万人の参加者を得て賑やかなものになりました。  この動物感謝デ-においても、ジョンソン・チャン世界獣医師会会長、森英介自由民主党獣医師問題議員連盟幹事長、中野洋昌公明党獣医師問題議員懇話会副会長、渡辺美知太郎財務大臣政務官、武見敬三参議院議員、後援省庁から来賓祝辞を頂戴しました。  さらに、セーブペットプロジェクト寄附金贈呈式、鷹の飛翔による開会宣言と続いた後、ステージ企画やブース展示等、一般市民参加型の盛り沢山の企画が会場各所で開催されました。  このように年末には多くのイベントが成功裏に開催されましたが、これも常に変わらぬご指導をいただいている国会議員の先生方、関係省庁・団体・企業の皆様方、そして本会と一心同体で活動をいただいている地方獣医師会及び会員構成獣医師の皆様方のご支援の賜であり、改めて深く感謝申し上げる次第です。  一方、本会と北村直人委員長をはじめとする日本獣医師連盟が連携して重点的に取り組んできた動物愛護管理法の改正によるマイクロチップの装着・登録の義務付けや、愛玩動物看護師法の新規制定等については、残念ながら今回の臨時国会での成立はかなわず、来年の通常国会に持ち越しとなりました。  来年はこれらの宿題の解決も含め、皆様方とともに飛躍の年にしたいと決意を新たにしています。  この1年間ご愛読いただいた読者の皆様方に感謝申し上げますとともに、輝かしい新年を迎えられますことをご祈念申し上げ、平成30年最後の会長短信といたします。  有り難うございました。 平成30年12月28日 公益社団法人 日本獣医師会 会長 藏内勇夫

バックナンバー

会長短信「春夏秋冬(63)」「己亥は、十分な準備をして果敢にチャレンジし、発展する年」 (平成31年1月31日)
会長短信「春夏秋冬(62)」「日本獣医師会創立70周年記念行事、盛大に開催」 (平成30年12月28日)
会長短信「春夏秋冬(61)」「獣医学術学会の充実と「生涯学習認定獣医師」称号の広告に向けて」 (平成30年11月2日)
会長短信「春夏秋冬(60)」「第30回世界牛病学会2018札幌、大成功を収める」 (平成30年9月28日)
会長短信「春夏秋冬(59)」「災害去って、学問の秋」 (平成30年8月20日)
会長短信「春夏秋冬(58)」「第75回通常総会における事業承認を踏まえた獣医師の主体的役割」 (平成30年7月17日)
会長短信「春夏秋冬(57)」「動物愛護とチーム獣医療の進展」 (平成30年6月5日)
会長短信「春夏秋冬(56)」「「認定VMAT講習会」の共同開催を推進します」 (平成30年4月27日)
会長短信「春夏秋冬(55)」「平成30年度に向けた活動のスタート」 (平成30年3月30日)
会長短信「春夏秋冬(54)」「獣医学術学会年次大会【大分】の成功と、医師会との連携によるワンヘルスのアピール」 (平成30年2月28日)
会長短信「春夏秋冬(53)」「戊戌は「変化」の年」 (平成30年1月26日)
会長短信「春夏秋冬(52)」「獣医学教育の国際水準化と獣医師会活動の国際貢献に向けたスタート」 (平成29年12月28日)
会長短信「春夏秋冬(51)」「平成30年度に向けた政策要請」 (平成29年12月6日)
会長短信「春夏秋冬(50)」「目まぐるしく活動したひと月」 (平成29年11月2日)
会長短信「春夏秋冬(49)」「日本及びアジアが世界の獣医師活動をリードする時代」 (平成29年10月3日)
会長短信「春夏秋冬(48)」「SFTS対応等による”One Health”の実践の強化に期待」 (平成29年8月22日)
会長短信「春夏秋冬(47)」「予測できない天変地異への万全の備え」 (平成29年7月31日)
会長短信「春夏秋冬(46)」「第74回通常総会を終え、課題多き三期目のスタートに思う」 (平成29年7月5日)
会長短信「春夏秋冬(45)」「平成29年度はアジアの獣医師が活躍する年に」 (平成29年4月19日)
会長短信「春夏秋冬(44)」「獣医学術学会年次大会【石川】の成功と、OIEとの連携への期待」 (平成29年3月31日)
会長短信「春夏秋冬(43)」「県議と獣医師との二足のわらじで歩みます」 (平成29年2月22日)
会長短信「春夏秋冬(42)」「獣医学部新設の検証なき矛盾だらけの決定に怒り」 (平成29年1月30日)
会長短信「春夏秋冬(41)」「私が選んだ2016年日獣10大ニュース」 (平成28年12月27日)
会長短信「春夏秋冬(40)」「“One Health”国際会議の成功を歓び、禍根を残す無責任な特区決定に憤りを」 (平成28年11月22日)
会長短信「春夏秋冬(38)」「諸事の繋がりを大切に」 (平成28年9月30日)
会長短信「春夏秋冬(37)」「AIPO活動の再開への期待」 (平成28年8月29日)
会長短信「春夏秋冬(36)」「日本獣医師会によるアジア地域獣医師研修事業の再開」 (平成28年7月15日)
会長短信「春夏秋冬(35)」「外圧に屈せず一枚岩の団結で」 (平成28年6月24日)
会長短信「春夏秋冬(34)」「広域的な被災ペット救護支援」 (平成28年5月26日)
会長短信「春夏秋冬(33)」「災害に備える」(平成28年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(32)」「AMR アクションプラン」(平成28年3月23日)
会長短信「春夏秋冬(31)」「日本獣医師会獣医学術学会年次大会【秋田】開催迫る」(平成28年2月19日)
会長短信「春夏秋冬(30)」「第2回One Healthに関する国際会議の開催決定」(平成28年1月22日)
会長短信「春夏秋冬(29)」「驚きのニュース」(平成27年12月18日)
会長短信「春夏秋冬(28)」「医師と獣医師との連携による感染症の解明」(平成27年11月19日)
会長短信「春夏秋冬(27)」「獣医師一人一人との繋がりこそ力(チカラ)」(平成27年10月16日)
会長短信「春夏秋冬(26)」「獣医師によるOne Healthの実践」(平成27年9月18日)
会長短信「春夏秋冬(25)」「新役員体制でのスタート」(平成27年8月19日)
会長短信「春夏秋冬(24)」「第72回通常総会を終え、二期目のスタートに思う」(平成27年7月23日)
会長短信「春夏秋冬(23)」「世界獣医師会と世界医師会の共催によるOne Health国際会議で講演」(平成27年6月19日)
会長短信「春夏秋冬(22)」「中国獣医協会の皆様を迎え、有意義な意見交換」(平成27年5月22日)
会長短信「春夏秋冬(21)」「All Japan Pet Expo in Tokyo及びインターペット -人とペットの豊かな暮らしフェア- に参加して」(平成27年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(20)」「獣医師として巣立つ卒業生の皆さんに対する期待」(平成27年3月16日)
会長短信「春夏秋冬(19)」「マイクロチップ装着による個体識別推進シンポジウムに出席して」(平成27年2月25日)
会長短信「春夏秋冬(18)」「魅力ある組織の発展を期待 -新たな挑戦元年に-」(平成27年1月22日)
会長短信「春夏秋冬(17)」「気持ちも新たに年を越します」(平成26年12月22日)
会長短信「春夏秋冬(16)」「日本医師会との連携シンポジウムを開催して」(平成26年11月14日)
会長短信「春夏秋冬(15)」「地区獣医師大会に出席して」(平成26年10月23日)
会長短信「春夏秋冬(14)」 「意識改革によって組織の整備・充実を」(平成26年9月25日)
会長短信「春夏秋冬(13)」 「人とペットとの共生社会の構築を」(平成26年8月21日)
会長短信「春夏秋冬(12)」 「地方獣医師会との連携を強化し、迅速な課題解決に向けた更なる決意」(平成26年7月17日)
会長短信「春夏秋冬(11)」 「国際馬術競技大会に不可欠な獣医師会の支援」(平成26年6月20日)
会長短信「春夏秋冬(10)」 「地方獣医師会との連携を強化し、迅速な課題解決に向けた更なる決意」(平成26年5月16日)
会長短信「春夏秋冬(9)」 「獣医師会の約束」(平成26年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(8)」 「平成25年度獣医学術学会年次大会(千葉)が成功裏に終了」(平成26年3月20日)
会長短信「春夏秋冬(7)」 「共に歩む日本獣医師会に期待を」 (平成26年2月20日)
会長短信「春夏秋冬(6)」 「目標実現の年に」 (平成26年1月17日)
会長短信「春夏秋冬(5)」 「新しい年に向かって」 (平成25年12月18日)
会長短信「春夏秋冬(4)」 「私の活動の原点は動物愛護運動から」 (平成25年11月19日)
会長短信「春夏秋冬(3)」 「五十嵐幸男先生のご逝去に接し」 (平成25年10月17日)
会長短信「春夏秋冬(2)」 「広く国民の理解の下で狂犬病対策の推進を」 (平成25年9月17日)
会長短信「春夏秋冬(1)」 「本会の発展はスピードある対応と組織行動で」 (平成25年8月17日)
日本獣医師会とは