今日、獣医師が果たすべき任務及び社会的使命は、産業動物臨床、小動物臨床、家畜衛生、公衆衛生等の広範な分野でそれぞれ格段に重みを増してきております。
そのような中で獣医師は、変化する社会の多様な要請に対して、日進月歩の獣医学術・技術を積極的に修得しながら迅速、的確に対応していかなければなりません。
このため日本獣医師会は、会員獣医師が常に最新の獣医療情報、知識・技術を修得するよう学会、研修・講習会、シンポジウム等を開催する一方で、動物の飼主に対して適切な獣医療を提供するよう自己研鑽・自己学習するシステムとして平成12年度から『獣医師生涯研修事業』を実施しております。
獣医師生涯研修事業は、重要な職責を担う獣医師の皆様が、社会の要請に応えていかれるようこれまで自助努力により行ってきた自己研鑽・自己学習を一層体系的なものとして日本獣医師会が組織的に支援し、獣医師生涯研修事業に積極的に参加された獣医師の方々には「生涯研修実績証明書」を交付、さらに動物の飼主の方々が研修の実績をわかるように「生涯研修実績証明書」を診療施設内等に掲示しております。
獣医師生涯研修事業は、獣医師会に入会されていない獣医師(日本獣医師会の非構成獣医師)の方も参加することができるようになっており、全ての獣医師が社会の期待に応えるようご尽力いただければ幸甚に思う次第です。
平成15年4月
社団法人 日本獣医師会