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会長短信「春夏秋冬」

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会長短信「春夏秋冬(5)」
「新しい年に向かって」
 師走を迎えると毎日が気忙しく、気が付くと平成25年も残すところ2週間になりました。本会の会員及び構成獣医師の皆様には、多くのご支援とご指導を賜り、無事に年末を迎えることができました。誠に有難うございました。来年も皆様方と情報を共有し、公益社団法人日本獣医師会として目標に向かって全力で取り組みたいと決意を新たにしております。皆様方におかれましては、ご健勝で新年をお迎えになりますことを心よりお祈りいたします。

 本年6月に日本獣医師会長に就任以来、活動計画を推進するため、その手順や組織的対応を検討し、特別委員会の設置や職域別部会での課題の具体化を図ってきました。また、農林水産省、厚生労働省、環境省、政府責任政党の自由民主党や公明党などの関係機関に対する要請活動も精力的に進めてきました。
 日本獣医師会雑誌の第67巻第1号(2014)の私の「新年のご挨拶」の中で詳細はご覧いただけますように、関係機関への要請活動は、緊急災害時の被災動物対策としてのマイクロチップの普及推進、人獣共通感染症対策の整備充実に向けての公益社団法人日本医師会との学術連携の推進、女性獣医師の就業支援及びキャリアアップの推進等であります。また、課題の重要性から、会長の下に狂犬病予防体制整備特別委員会、女性獣医師支援特別委員会、日本医師会との連携推進準備委員会を設置しました。
 マイクロチップの装着は、東日本大震災時の被災動物救護活動において動物の飼育者を確認する上で、その重要性は再確認されていますし、平常時の家庭飼育動物の迷子対策としての普及が指摘されています。人と動物の共通感染症対策に関連しては、狂犬病予防接種率の低下等の狂犬病予防体制整備事業の低迷を見直し、実効性の確保と整備を図るため、科学的根拠に基づいて今後の方向性を定める委員会です。特に我が国と同様に狂犬病が発生してこなかった台湾で、今年の夏から野生動物のイタチアナグマやジャコウネズミ、イヌに狂犬病が発生し、本病の侵入リスクの制御を強化しなければならないからです。
 公益社団法人日本医師会との学術協力の推進については、11月20日に協定書の調印を行い、本会にとり大変意義のある歴史的第一歩となり、関係機関から今後の活動が期待されています。調印後の挨拶の中で日本医師会長の横倉義武先生が、「世界医師会と世界獣医学協会が協力関係構築のため、昨年、覚書を締結したのに伴い、わが国でも獣医師会と医師会が動物由来感染症対策や食の安全性向上等を目的とした学術協力推進のための協定を締結したことは大変意義があり、これを第一歩として、今後は実効性のある対応を図ってまいります。また、狂犬病の予防対策は人の防疫を目的とした対応であり、長年にわたり防疫対策に携わってこられた日本獣医師会の皆様方に、日本医師会を代表して感謝を申し上げます。」と力強く挨拶されたことに、私は深く感銘を覚えました。
 日本獣医師会は、明年も本会の会員と構成獣医師の皆様のため、国民の皆様、さらには地球上の全ての動物や人の健康を維持・増進するため、また環境保全及び修復を含めた「One World,One Health」の理念を実践するため、力強く活動を推進してまいります。よろしくご支援とご指導を賜りますようにお願いいたします。

平成25年12月18日 日本獣医師会会長 藏内勇夫



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