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動物の福祉及び愛護

日本動物児童文学賞

入賞作品

第28回日本動物児童文学賞 入賞作品一覧

1.日本動物児童文学大賞 <環境大臣賞状交付対象>(1名)

作品名 氏名 都道府県名
ピーコの贈り物 高遠 リョウ 埼玉県
<<受賞理由>>
インコを主要登場動物として、高齢者とペットの譲渡に関する問題にふれつつ、動物が人の生活に潤いを与えてくれる存在であることがよくわかる心温まる作品。生き物に対するやさしさが文章の端々に感じられる。主人公タクミの気持ちにハラハラしながらも共感が可能であり、子供へのメッセージとしても適切な内容で、安心して子供に読んでもらえる。

2.日本動物児童文学優秀賞 (2名) 

作品名 氏名 都道府県名
霧の波 さいわい 徹 和歌山県
<<受賞理由>>
動物との共生の難しさや動物を飼うことについて、純少年の田舎での体験を通して考えさせられ、生態系保全の大切さも理解できる。文章力が高く、読んでいて引き込まれる。動物との共存に答えがないこと、動物を思う気持ちが大切なことが伝わってくる。
農村社会での鳥獣問題を主に取り上げている点は良いが、学校の先生の殺処分ゼロの話題については、作品全体の分量を考えると盛り込み過ぎの印象もある。
ピューマからムサシへ 佐々木 晋 北海道
<<受賞理由>>
天売島の野良猫による野鳥食害問題を取り上げ、保護猫が家族の一員となるまでを巧みに描いた、ハッピーエンドにホッとするポジティブな良い作品。子供が読んでわかりやすく、読んでいて心優しくなる。馴化の過程が簡単過ぎる気もするが、野良猫の譲渡先探し・馴化ボランティアの活躍や苦労にもうまく触れて紹介している。

3.動物児童文学奨励賞 (5名) 

作品名 氏名 都道府県名
飼い主審査、いたします 岡田 薫子 群馬県
<<受賞理由>>
ペットを飼いはじめたときはよく世話をするが、そのうち親任せに、そんな子供への注意を呼びかける、斬新な構成の作品。ファンタジー仕立てで、理解しきれない子供もいるかもしれないが、読んだ子供は、犬の気持ちを察せられるようになるかもしれない。ペットを飼おうと考えている子供たちに読んでもらいたい。子供だけでなく大人にも教訓になる。最近流行の言葉の使用や、タイトルもユニークで面白い。ICチップ(マイクロチップ)の説明は、若干不正確なのが残念。
マイとウーノ 宇森 うずら 東京都
<<受賞理由>>
ジャックラッセルテリアのウーノをはじめとした動物とのふれあいの中で、様々な動物の習性や接し方を知り、失敗例も含めて少年マイが成長して行く様子が紹介されており、「動物に絶対はない」というメッセージが考えさせられる作品。少年の心の変化の記述が良く、動物との関わり方のみならず人との心を通わすことの大切さを実感できる。
この作品に限らないが、子供がペットと暮らして何かを得るという作品は、親が離婚していたり、死別していたりという設定が多いのが気になる。
かわいいペット貸します 森野 まこと 宮城県
<<受賞理由>>
野生の猪の子供を保護した分校の子供たちの様子がうまく書かれている。子供達が大人に気づかれないよう猪の子供5匹を守り育てようと必死に協力している姿が微笑ましく、意表をつく結末に心温まる。仮名遣いなど児童向けを意識して執筆されており、子供が読みやすい。タイトルから猪が想像できないのが意外性があり難点か。
となりに住む野鳥へ 久保木 優子 千葉県
<<受賞理由>>
はっきりした起承転結がある物語ではないが、おじいさんの自然環境への対応姿勢が良く、孫にも自然に生き物へのやさしいこころが育まれていく様子が書かれている。野鳥の良い面、困る面を自然の中でやわらかく教え、野生生物との付き合い方を示唆する作品。作者の野鳥に対する温かいまなざしを感じる。
こんこん、こんこん 広瀬 智子 滋賀県
<<受賞理由>>
学校の教室でのバードストライクを主題にした身近なテーマの作品。バードストライクに対処するこどもを通して「なぜ」、「どうすればいい」がうまく紹介されており、情感豊かでよくまとまり、リアリティもあって環境学習によい。クラスメートの西江君の設定が出来過ぎな感もあるが、主人公の少女美羽の心の動きが身近に感じられ、読後感が良い。


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