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動物の福祉及び愛護

日本動物児童文学賞

入賞作品

第29回日本動物児童文学賞 入賞作品一覧

1.日本動物児童文学大賞 <環境大臣賞状交付対象>(1名)

作品名 氏名 都道府県名
ネコの町 海見 みみみ 東京都
<<受賞理由>>
大事にしていた猫の死をきちんと受け止めるまでを、丁寧に優しい視点でとらえたファンタジー。主張や価値観を押し付ける感じがなく、猫の町に迷いこんだ主人公マナベ君と猫のタイゾーを通して、「動物への優しさ」をうまく書き伝えている。様々な逸話を含む童話仕立ての物語が、子供にもわかりやすく、ペットの身になって考えるよう導く作品。起承転結もしっかりしており、最後は感動的に締めくくっている。

2.日本動物児童文学優秀賞 (2名) 

作品名 氏名 都道府県名
ふるさと ぽろり スーザン ももこ 東京都
<<受賞理由>>
川で捕まえられ、飼育されることになったカメを取り上げた作品。動物が自然の中で生きる事への思いが素直に描かれ、自然の環境で生息していくことと、ペットとして飼育されることの違いを子供に考えさせる。外来種の問題にも触れ、生きものに対するやさしい視点から動物を飼うことに正面から向きあった作品。カメの擬人化が過ぎている感もあるが、結末もさわやかで、読後感も良い。
空からふってきたレニー 司城 みずほ 三重県
<<受賞理由>>
マンションでの動物飼育事情の問題を提起し、子猫を保護してペットとして飼っていくために大切なことは何かを、物語を通して考えさせる。捨て犬・猫、新たな飼い主探し、マンションの決め事、動物アレルギー等の考えさせられるテーマについて、主人公の柚子が自分なりに考えて適正飼養を模索し、大人やマンションの住民も巻き込み、みんなで問題を解決する様子がよく書かれている。言葉を整理するともっと面白くなる。

3.動物児童文学奨励賞 (5名) 

作品名 氏名 都道府県名
走る馬の向こう側 まきうち れいみ 東京都
<<受賞理由>>
主人公しゅん君の牧場体験を通して、馬に対する愛情や競走馬の世界・一生が描かれており、競走馬の普段見えてこない面を考えさせる作品。題材として、中高生や大人向けの一面もあるが、家畜の命について、少年が自分で悩み、考える点が児童文学作品として評価できる。
みんな みんな ありがとう 江角 岳志 東京都
<<受賞理由>>
野良猫の世話をする大人と、動物たちとのふれあいの中で心が変化していく不登校の主人公の真亜沙(マーサ)が心を開いていく過程を描く、あたたかみのある作品。現代の社会問題である、不登校児や地域猫の問題を幅広く取り上げ、必ずしも問題解決までは至らないが、少女を立ち直らせる動物の持つ力が描かれている。
里山の夏休み 西村 一江 山口県
<<受賞理由>>
小学生の兄妹が夏休みに訪れた里山での生活を通して、農山村における人と動物の共生問題に直面し、自然との共存とは何か、野生動物との接し方を考えさせられる。子供の頃にいろいろな動物に接するといった体験は、生態系とその保全の理解に大切である。話題が多岐にわたり、散漫な一面もあるが、大人の知恵や知識、里山の子供たちの戸惑いがやさしい視点で書かれ、動物たちとのふれあいや習性が描かれている。
信頼できる温もり いっき 京都府
<<受賞理由>>
学校で飼育されるモルモットを通して獣医師になる夢を抱く子供たちの物語であり、命に対する考え方や、動物の飼育責任が受け入れやすく触れられている。主人公の健には、小学生らしくない一面もあるが、上級生の美代子や、美代子の父の獣医師との交流から、健が動物を理解しようと成長する過程が描かれている。
羊飼いの少年 サブ 間山 三郎 群馬県
<<受賞理由>>
一般的にあまり詳しくは知られていない、羊飼い、牧羊犬、羊のことがわかりやすく書かれている。羊飼いの家族の生活を通して、動物や人とのかかわりを描き、命をいただくことの意義も伝える。愛犬の死も感情に流されず、動物に対する深い理解と愛情が表現されており、力強く生活する様に心を打たれる。校正をしっかりするとよい。


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