豚サイトメガロウイルス病
概要
 本病は、新生豚が感染すると、くしゃみ、鼻汁漏出、呼吸困難などの症状を示すウイルス病です。一方、成豚は感染しても発病することはありません。
主な原因
 豚の多くは豚サイトメガロウイルスに感染していますが、発病することはほとんどありません。しかし、生涯ウイルスを体内に持っており、感染源となります。移行抗体陰性の新生豚が感染すると発病することがあります。
主な症状
 鼻づまり、くしゃみ、鼻汁漏出、発咳などの呼吸器症状がみられ、まれに発育不良を起こします。妊娠中の母豚が感染すると、ごくまれに死産や虚弱子を娩出することがあります。
主な予防法
 高い感染率にもかかわらず、発病率は極めて低いので、適切な衛生管理を行えば問題化することはありません。