本病は、赤血球に寄生する病原性の弱いリケッチアの感染に起因し、多くは不顕性ですが、循環器系の異常(貧血や黄疸)を示す伝染病です。
 世界各地に分布し、同じく血液中に寄生するタイレリア、バベシア、アナプラズマなどとの混合感染例が多く、単独での発病はあまりみられません。ダニや吸血昆虫の媒介により伝染します。ストレスや混合感染により発症し、貧血や発熱を示します。
 40℃以上の発熱、食欲減退、可視粘膜の充血、心悸亢進、後躯蹌踉などがみられ、続いて貧血と白血球増多症が起こります。
 ダニや吸血昆虫の駆除を行うことが本症の発生予防に重要です。治療にはテトラサイクリン系抗生物質、砒素剤などを用います。