本症は、関節の異常、四肢関節の浮腫、跛行などの運動器系の異常、発熱、呼吸促迫を呈する届出伝染病です。
 本症は、蚊やヌカカなどの吸血昆虫が媒介します。1989年以降の発生はありません。発生地域や季節は限定されており、福島や新潟県以北での発生および冬期での発生はありません。処女地での発病率は30〜40%に及びますが、一般的には1.8〜20.7%と推定されます。致死率は1%前後です。
 感染牛は41〜42℃の一過性の高熱を呈します。普通、この発熱は1〜2日間続いた後に解熱します。呼吸促迫、皮膚・躯幹筋の振戦および関節の異常、四肢関節の浮腫、関節痛による跛行、起立不能などの運動器系の異常は本症の特徴です。重症例では呼吸困難にともなう皮下気腫が頸背部、胸前部や肩端部に認められます。その他、反芻停止や泌乳停止もみられます。
 予防としては、ワクチン接種があります。