本症は、体表、外貌等の異常、口腔粘膜の丘疹・水疱を主徴とする届出伝染病です。
 本症は不顕性感染のウイルス保有牛が多くみられ、これが感染源となります。感染牛との接触感染により伝播します。病変部が接触した牧草、餌、飼育施設、放牧地などが汚染源となる場合もあります。ウイルスは乾燥に対して抵抗性があります。
 感染牛の口と周辺の丘疹および水疱形成が主症状です。発症牛は口とその周辺に丘疹および水疱を形成します。潰瘍性乳頭炎を呈することがあります。まれに膿疱、ついで潰瘍まで進行しますが、全身症状を示す症例や死亡例はまれで、30日程度で外見上治癒します。
 感染牛と非感染牛の隔離飼育、消毒、二次感染の防止などを行います。有効な治療法はありません。