本症は、生殖器系の異常、運動器系の異常、奇形など体表・外貌の異常を主徴とする届出伝染病です。
 吸血昆虫、主にブユの一種であるヌカカが本ウイルスを媒介して感染します。1995〜1996年に九州地方を中心に本ウイルスを原因とする2,400頭の異常産が発生しました。
 成牛は不顕性感染ですが、妊娠牛に感染すると、母牛には異常がみられないものの、約5%の牛に異常産(流死産、奇形)が発生します。異常子牛には四肢の関節異常、頸椎・脊椎の湾曲、頭部・顔面の変形、盲目、起立不能、吸乳力の不足・吸乳不能、内水頭症、矮小筋症、大脳・小脳形成不全などが認められます。
 3種混合不活化ワクチン(アイノウイルス感染症、アカバネ病、チュウザン病)で予防します。有効な治療法はありません。