本症は、血便、体表・外貌などの異常、体表リンパ節の腫大、眼病、粘膜のうっ血・出血、血液を含む下痢・異常便などの消化器系の異常、発熱、削痩などを示し、発病後短時間で死亡する届出伝染病です。
 6ヵ月以上のめん羊の多くに不顕性感染がみられ、これらのめん羊に牛が接触することにより感染します。感染すると急死または高致死率を示しますが、牛から牛へ、または牛から人への感染はありません。わが国ではめん羊型の発生の症例のみで、めん羊が飼育されている北海道および東北地方に限られています。
 急性の高熱を示し、発症すれば致死的です。病変の特徴は眼、鼻、口腔、咽喉のび爛、角膜の混濁がみられます。
 有効な予防・治療法はありません。羊との接触を避けることが大切です。