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第120回JAHA国際セミナー「腹部/軟部外科B」(講師:Dr. Kirpensteijn)

学会・セミナー情報詳細

名称 第120回JAHA国際セミナー「腹部/軟部外科B」(講師:Dr. Kirpensteijn)
主催者 公益社団法人 日本動物病院福祉協会
初日開催日 2010/11/09
開催年月および日時 11/9 15時-19時、 11/10 9時30分-18時30分、 11/11 9時30分-16時30分
開催地(都道府県) 大阪府
開催場所 天満研修センター(大阪市北区錦町2-21)
主な内容 第120回JAHA国際セミナー「腹部/軟部外科B」

<スペシャリストセミナー トピックス>
【1日目(11/9) 15:00-19:00】(2ポイント)
*手術における予防的抗生物質の投与
手術のときにどの抗生物質を使うと良いのでしょうか。多くの手術が抗生物質による治療を必要としない一方で、適切な処置を行わないと患者が死んでしまうような場合もあります。この講義では、様々な抗生物質とそれらの一般的な外科手術での適応について、概要をお話します。

*創傷管理とバンデージ
外傷性創傷の初期管理法は、その他の外傷の管理法とまったく同じです。ヒストリーを簡単に聴取して、出血している部位の止血を行い、患者を安定化させます。創傷を評価するとき、部位や大きさ、創傷の程度に注意します。創傷は広範囲に見えることが多いですが、生命を脅かすほどの状況を引き起こすことはまれです。しかし、創傷を適切に管理することは、長期的には結果を左右します。効果のない創傷管理は感染を悪化させ、創傷の離開や漿液腫の形成を引き起こし、重篤な敗血症につながる可能性があります。この講義では、バンデージ素材についても最後に簡単に紹介します。

*正しい試験開腹の方法
急性の胃消化器系エマージェンシーは、胃消化管の穿孔、閉塞または腹腔内出血が原因で起こります。外科医は問題の部位を確信できないことも多く、徹底的な腹腔内の探索が必要になります。この講義を聞けば、腹腔内の探し方やよくある間違いを防ぐ方法について、役に立つヒントを得ることができるでしょう。

【2日目(11/10)  9:30-18:30】(4ポイント)
*犬・猫の乳腺腫瘍
早期に不妊手術をする国とそうでない国においては乳腺腫瘍の発生率に大きな違いがあり、このことで女性ホルモンがその発達に重要な役割を果たしていることが確認できます。犬と猫における乳腺腫瘍の外科手術がこの講義の焦点です。エビデンスに基づいた医療がこの疾患の管理を正しい方向に導いてくれることでしょう。
*卵巣摘出術vs卵巣子宮摘出術
未だ多くの国で、犬と猫は卵巣子宮摘出術のみによる不妊手術しかないと考えています。この考えは何の科学的根拠に基づいているのでしょうか?この講義では両方法の有利・不利についてふれ、日々の診療でどの手技がベストかをお話します。

*雌犬の避妊手術はすべきか?:予防vs治療
犬に不妊手術することは必ずしも良いことでしょうか?何歳が適切な年齢でしょうか?そして、不妊手術をしない時のリスクとは何でしょうか?これらの疑問にお答えします。加えて、なぜ早期で手術する/しない理由についても検討します。

*雄犬の去勢手術はするべきか?:予防vs治療
多くの人が雌犬に不妊手術をするのは良いが、雄犬を去勢することについては保留にしがちなようです。雄犬を去勢しないことによる利点/不利な点は何でしょうか?いくつかの去勢手術法を詳細にお話します。

*内視鏡外科手術
人や獣医療の外科で好まれている内視鏡手術について詳しくお話します。内視鏡手術の主な利点は低侵襲で痛みが少ないことですが、これは本当でしょうか?ビデオをお見せしながら、多くの種類の内視鏡外科の表と裏についてお話しします。

*腹腔鏡下での卵巣摘出術
腹腔鏡下卵巣摘出術の明らかな利点は、鍵の穴のような小さな切開で患者が早く回復することです。この手技は簡単でしょうか、また他にはどのような方法があるでしょうか?ここでは、異なる使用器具についてと、経験の浅い外科医が陥りがちな落とし穴についてお話します。

*卵巣摘出術-腹腔鏡下(LapOVE)vs開腹
内視鏡手術に批判的な人は、腹腔鏡下卵巣摘出術はコストがかかり、より難しいと言います。では、長所は何でしょうか?また一般臨床医がこの手術を行うことは可能でしょうか?この手技があなたに有用かどうか、参加者のみなさんと検討いたします。

【3日目(11/11)  9:30-16:30】(3ポイント)
*肝臓と脾臓の外科手術
出血性腹部エマージェンシーは、様々な悪性腫瘍の腹腔内への播種や潰瘍形成によって起ります。また、腫瘍浸潤によって肥大した臓器の破裂などによっても起ります。犬で最も多く見られる脾臓の腫瘍は血管肉腫で、肝臓の腫瘍は肝細胞癌です。すべてのタイプの脾臓および肝臓の腫瘍は手術可能ですが、長期的な生存率は大きく異なります。

*胃捻転と腹部エマージェンシー外科
胃捻転は良くみられる急性腹部エマージェンシーの1つです。その多くはエサを食べた直後の大型犬種にみられます。患者を安定させるための最良の手技は何でしょうか?また胃を固定するためにどのテクニックが最良でしょうか?その他のエマージェンシーについても簡単にお話します。

*子犬と子猫の軟部外科
幼い動物の外科は成長した動物に比べ常に困難です。この講義では子犬・子猫の外科手術におけるリスクについてお話し、良くある異常をお見せします。また、幼い動物の手術をする前に、外科医が考慮すべきたいへん重要な点についても紹介いたします。

*レーザー手術
レーザー手術は、比較的新しい手術方法で、近年その適応症例が増えています。しかし、レーザーに関係する安全性の煩わしさは、レーザー手術から得られる利点に見合うものでしょうか?いくつかの種類のレーザーを解説し、多くの外科手術についてお話します。

獣医師生涯研修事業
プログラム認定の有無
獣医師生涯研修事業ポイント取得対象プログラム(3ポイント)
開催情報ホームページ http://www.jaha.or.jp

お問合せ先

氏 名 公益社団法人 日本動物病院福祉協会 事務局
団体等 公益社団法人 日本動物病院福祉協会
住 所  
郵便番号 162-0814
都道府県 東京都
市・区・町・村 新宿区
番地等 新小川町1-15 池田ビル201
電 話 03-3235-3251
FAX 03-3235-3277
E-mail seminar@jaha.or.jp
URL http://www.jaha.or.jp
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