健康及び安全の保持
  健康管理

 毎日1回、愛撫をかねて直接からだにふれてやることは動物とのスキンシップの大切な時間ですし、健康状態をたしかめるためにも役立ちます。

日常の手入れ

  1. 犬の手入れ
    ア.ブラシと櫛できれいに
    ブラシをよくかけてやることは、皮膚の血行をよくするだけでなく、フケや汚れ、脱け毛の除去に役立ちます。長毛種では櫛(犬・ねこ用金櫛が丈夫で便利)を併用し、毛だまや春さきなどに浮き上がってくる綿毛をよくすいてやる必要があります。
    イ.時々は入浴させてサッパリと
     入浴は普通月に1〜2回位で、あまり回数が多すぎること、強い洗剤を使うことはよくありません。長毛種では、とくに石けん分の残らないよう、すすぎを十分にし、暖かい日中を選ぷかドライヤー、ストーブなどで毛の奥まで早く乾かし、冬は風邪を引かさないよう気をつけてください。
    蒸しタオルでふいたり、ドライシャンプーを使うのも一法です。とくに入浴させなくてもこまめにブラシや櫛で手入れして、いつもきれいに保っている愛犬家もいます。
    ウ.ノミ、ダ二、シラミの駆除法
     市販のノミとり粉をふりかけるときは、毛の奥までまんべんなく振り込み、しばらくして浮いてきたノミを粉と一緒によくブラッシングして取り除くこと。粉を沢山かけ放しにしておくと中毒の心配があります。あとで入浴させるか、むしタオルでふいておくと安心です。殺虫剤人りの首輸、駆除剤の入ったシャンプー(犬・ねこ用ノミ取りシャンプー)やエアゾール式の噴霧剤(動物用)の使用も便利です。
    ダニも薬で殺せますが、指の間などに食いついたものはピンセットなどでとってやります。
    また、最近安全で、効果が長続きする優秀なノミ、ダニの駆除薬が開発されています。お近くの獣医師に相談してみてください。
    エ.ツメ切り、耳の掃除、洗顔
     室内犬や運動不足の犬の爪はのぴ過ぎになりやすいので、光りにすかして赤く見える芯の手前で切ってやります。深ヅメすると出血しますし、痛がるので注意してください。
      首を振ったり、傾けるのは耳に異常のある症状です。耳の中もときどきのぞいて耳アカなどで汚れていたら清拭してやります。耳がくさくなり、ただれて痛がったり、うみのような耳だれの多いときは早目に診療を受けましょう。
    涙や目やにの多いときは、目に毛やごみが入っていることがあるので、洗眼して取ってやってください。黄色い目やにや鼻じるのたくさん出るときは、わるい病気による場合もありますので、注意が必要です。

    耳カイセン虫(顕微鏡写真)
    耳をかゆがり、内部がただれたり、褐色の耳アカの多いときは注意。

  2. ねこの手入れ
    ア.ブラシと櫛できれいに
    ねこは大変にきれい好きで、外を歩き回ってきても体を汚すことはそれほどなく、汚れても前肢と古とを器用に使って体全体を自分できれいにします。したがって犬のように毎日櫛やブラシをかけたり、時々入浴させりする必要はありませんが、とくに長毛の種類(べルシャ、チンチラ、ヒマラヤンなど)では、プラシや櫛で毛をそろえてやるのがよいでしょう。
    イ.ノミの駆除と予防法
     外を自由に歩き回るねこは、室内で飼われている犬に比べ、ノミが寄生することが非常に多く、また繰返して感染します。ノミの寄生は、皮膚病の大きな原因の一つであり、また内部寄生虫や伝染病を媒介する恐れもあります。ノミの駆除には市販のねこ用ノミ取っ粉をまんべんなく振りかけ、ノミが浮き上がってきたところでブラシを丁寧にかけ、ノミ取り粉と一緒に取り除くことです。ノミ取り粉が体に残っていると、ねこは体をなめてきれいにする習性があるので、しばしば中毒することがあります。したがってノミ取り粉が十分取り除かれない場合には入浴させて完全に取り除くようにします。ノミが大発生したときは畳やじゆうたんなども処置する必要があります。
    また、最近安全で、効果が長続きする優秀なノミ、ダニの駆除薬が開発されています。お近くの獣医師に相談してみてください。
    ウ.ねこの爪とぎ
     ねこはふだん爪を引込めて歩き、足音をたてることはほとんどありません。高い所へよじ登ったり、獲物をとりおさえるとき、瞬間に爪をむきだして巧みにこれを使います。そのため柱や木に爪を立てて爪が伸びすぎないように、また爪先がいつも鋭利になっているようにとぐ習性があります。したがって室内では柱やテーブルの足、家具などに爪を立ててそれらを傷つけることが少なくありません。しかし幼児期(2〜4カ月齢)から飼い始めのときに特定の柱の下の方に板などを巻きつけ、そこで爪をとぐことを教えると、他の柱や家具に傷をつけることはありません。室内での爪とぎを禁止しますと、外へ出て庭木や羽目板あるいは近隣の家の庭木などで爪をとぎ、他家に迷惑をかけることがあります。欧米では前肢の爪を根元から切り取って飼う例もあります。鋭い爪の先端だけ爪切りで切っておけば、かなり被害を防ぐことができます。