一般原則
  犬やねこを飼う前に考えてみたいこと

あなたが、可愛いい犬やねこを飼いたいと思ったとき、飼い始める前に、もう一度次のことを考え、あとで問題がおきないよう心掛けたいものです。

  1. しっかりした心構えで
  2. 家族全員の同意は得られますか
  3. 飼う目的を考えましょう
  4. どんな犬やねこならよいか
  5. 飼う前の準備
  6. 飼う以上は愛情と責任をもって
しっかりした心構えで

  動物を飼うということは、ただ単に動くおもちゃを手に入れる、ということではありません。家族の一員として、または人の生活の中で、喜びや哀しみを一緒に分かち合う良き伴侶として迎え入れることです。そのため近年動物福祉の先進諸国では、飼育動物を愛玩動物やペット動物とは呼ばず「コンパニオン・アニマル」と呼んでいます。
  いずれにしろ、動物を飼い始めた場合にはその動物を最後まで面倒みることが必要です。一時的な感情や気まぐれから飼い始めるようなことは慎まなければなりません。
  動物を飼うには、人間の子供を育てる以上に世話のかかるものなのです。

家族全員の同意は得られますか

  家族の中に大の動物好きが一人いたとしても、その人だけで全ての面倒がみられるものではありません。家族全員の理解と協力が必要です。特に家にいる機会の多いお母さん達の同意を得ることが絶対必要となります。

飼う目的を考えましょう

  犬やねこを飼うには何らかの目的があるはずです。そしてその目的によって種類なども考えねばなりません。

  1. 子供の情操教育のために飼う
  2. 番犬として飼う
  3. 作業犬(盲導犬・聴導犬・検察犬・猟犬など)として飼う
    ねずみ除けのためにねこを飼う
  4. 実益も兼ね、繁殖のために飼う
  5. 生活の伴侶として飼う
など色々考えられますが、はじめて飼うときにはどんなものがよいか迷うことが多いと思います。そのような時は獣医師や飼育経験の豊富な方に相談されるとよいでしょう。また保健所など行政の動物保護担当や動物愛護団体へ相談することも良いでしょう。

どんな犬やねこならよいか

  飼う目的によって種類などを考えると同時に、あなたの家の環境も考えてみる必要があります。無理な環境内での飼育は飼われる動物が可哀想なばかりでなく、近隣に迷惑をかけることにもなりかねません。したがって動物の大きさ、性質、性別などについても考えてみて、あなたの家庭環境の中で一番飼いやすく、問題の起こす危険性のないものを選択することです。
  純血種か雑種かはあまり気にする必要はありませんが種類や血統によって比較的飼いやすいもの、飼いにくいもの、おとなしいもの、性質のきついものなど多少の違いがありますから、この辺のところも研究してみる必要があります。

飼う前の準備

  1. 室内で飼うとき
      最近は犬やねこを室内で飼育するケースが増えているようです。そのような場合は室外で飼う以上に人間との共同生活が出来るように教育しなければなりません。そしておとなしく、素直な犬やねこに育てたいものです。室内で飼うことからとかく甘やかしてしまい、単なる自分だけのペットと考えがちですが、トイレのしつけを始めとして十分なマナーを教育によって身につけさせたいものです。
      動物は飼い始めた最初にしっかりとしつけることが大切です。そのためにはあらかじめ飼育の方法、場所などを考えておきましょう。犬の場合はおおむね神経質でない小型犬がよいようです。
  2. 屋外で飼うとき
      一番多い飼育の方法です。庭のあるところではその一部を囲って運動場と犬舎を造ってやりたいものです。ただし囲いの中で放して飼う場合には、犬は穴を掘ることや相当な跳躍力があることを念頭におく必要があるので、金網は飛び越えられない程度の高さとし、穴を掘って抜け出ないように網の下にはブロックかコンクリートを埋め込んでおきます。運動場に出入りする扉は逸走を防ぐためかならず内開きに取り付け子供達が勝手に入り込めないよう、念のため鍵をかけておく方がよいでしょう。
      庭先などにつないで飼う場合には、つなぐ方法と場所そして運動をさせる方法や人についても考えておきたいものです。人通りの多い所、密集している所、特に庭のほとんどない家庭で飼育する場合や子供の集る場所近くでの飼育には、周囲の人々に対する十分な配慮も必要となります。
      つながれた動物の体が道路や隣接地に出るような飼い方はやめましょう。飼育動物による事故のほとんどは飼主の責任とされる場合が多いようです。
飼う以上は愛情と責任をもって

  犬には犬の、ねこにはねこの世界があります。
人間が飼うのだからといって、人間と同じに考えたり人間の考えどおりにさせることは不可能です。もし可能であったとしてもそれは動物を苦しめることになりかねません。動物にはそれぞれの本能や習性、特性といったものがあります。それらを十分理解したうえで人間社会の中で人と動物が調和のとれた形で共存出来るよう心掛けたいものです。
  過保護や盲愛は避けなければなりません。そして人間社会の中での動物飼育では、秩序に従わせるために動物にある程度の不自由と束縛を課すことはやむを得ないことです。しかしその場合、飼主は束縛による不足を何らかの方法で補ってやる責任があります。
  初めのうちだけチヤホヤと可愛がり、しばらくたつと放りっぱなしにしたり、自分の飼い犬や飼いねこを盲愛したり、犬・ねこの自由を尊重するあまり人間社会での生活を無視し、他人への迷惑を考えないようでは動物を飼う資格はありません。飼い始めるからにはその動物を終生愛情と責任を持って、正しく飼い続けることが必要です。