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メルマ日獣(日本獣医師会メールマガジン)

メルマ日獣 第126号


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         ◆◇◆◇◆ メルマ日獣 第126号 ◆◇◆◇◆



                                                        2014年11月17日(月)
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会長短信「春夏秋冬(16)」

「日本医師会との連携シンポジウムを開催して」
 公益社団法人日本医師会と公益社団法人日本獣医師会が主催する連携シンポジウム「人と動物の共通感染症を考える、
 狂犬病の現状と対策」が平成26年10月28日、東京・日比谷公会堂において開催されました。このシンポジウムは、
 両会が「One World, One Health」の理念を実践し、国民の安全で安心な暮らしに貢献するため、平成25年11月20日に
 取り交わした学術協定に基づくもので、第1回は人と動物の共通感染症の中で特に重要な狂犬病を取り上げました。
 当日は、火曜日の午前という診療時間中にも関わらず、多くの獣医師や医師、さらに学生の皆さん方700名以上が最後
 まで熱心に参加され、活発に質疑応答がなされる等、盛会であったことに、日本獣医師会を代表して大変うれしく思い、
 ご協力された地方獣医師会と構成獣医師の皆さんに感謝いたします。
 私は、横倉義武日本医師会長と共に主催者のあいさつの中で、「日本獣医師会が日本医師会との学術協定を取り交わして
 1年を迎えたこの時期に、第1回の連携シンポジウムを開催することが出来たことは、大変意義があります。医療と獣医療
 を介して、人と動物の健康維持に携わる医師と獣医師が連携を深めることは、学術協定を実践した証であり、今後も更に
 情報を共有し、国家の発展や国民の健康な暮らしに役立ててまいります。」とお話をしました。
 シンポジウムは、岐阜大学の石黒直隆教授と国立感染症研究所の森川茂部長が座長を務められ、国内外でご活躍の5名の
 先生方に講演をいただきました。いずれのご講演も内容が充実していて、時間の経過が早く感じられました。
 最初の講演は、感染症研究所獣医科学部の井上智先生による「我が国における狂犬病対策の現状と課題」についてであり
 ました。その中で先生は、アジアで唯一の狂犬病清浄国であるわが国で狂犬病対策を考える上で、医療と獣医療が連携して
 動物由来感染症の人への健康危害防止を図る役割や意義は大きい。なお、国内で狂犬病が発生した場合の防疫体制が地方
 自治体で整備されているが、狂犬病が疑われた場合に医療施設に連絡されなければ意味がない。そのためにも、医療と
 獣医療の現場で、狂犬病が適切に鑑別診断できることが大切であると結ばれました。
 次の講演は、台湾大学教授であり台湾狂犬病専門家会議議長を務めれられているChang-Young Fei先生による「2013年前後
 の台湾における動物の狂犬病の疫学研究」でありました。台湾において人では1959年以降、動物では1960年以降、狂犬病
 発生の報告はなく、WHOは1961年に台湾において狂犬病が根絶されたことを宣言しました。しかし、2013年に野生動物の
 イタチアナグマで狂犬病の感染が確認されて以降、イタチアナグマの狂犬病集団発生が認められ、死亡例が山麓や道路脇、
 公園で多数見つかり、発症したイタチアナグマが家の中に侵入して人を咬傷する事例が生じる等、清浄国であっても狂犬
 病の侵入リスクがある。また狂犬病の集団発生に伴い家庭飼育のペットの遺棄が増加するなど新たな問題が生じていると
 結ばれました。
 三番目の講演は、フランスの狂犬病WHOコラボレーティングセンターのEmmanuelle Robardet先生による「世界における動物
 の狂犬病発生抑制の現状と課題」についてでした。先進国では犬の狂犬病は、一斉の集団予防接種により防疫体制が整備され
 たが、アライグマ、スカンク、マングース等の野生動物では、非経口あるいは経口投与によるワクチン効果はいまだ検討の
 余地がある。またコウモリなどの翼手目へのワクチン開発は検討されていない等、多くの課題がある。また、狂犬病の
 未発生国においてワクチン接種は財政的に負担であるが、長期的に見ると財政的にも十分効果があるとの発言に大変興味を
 持ちました。
 四番目の講演は、洛和会ヘルスケアシステム 洛和会丸太町病院長の二宮清先生による「わが国で36年ぶりに発症した人の
 狂犬病事例と対応上の課題」についてでした。二宮先生は、フィリピンで狂犬病に感染し、帰国後に発症したわが国で36年
 ぶりの人の狂犬病事例を経験され、その際の臨床経過、検査所見、解剖所見、感染症予防対策のほか、診療上の課題を講演
 されました。特に、本症例の診断にあたって、本人だけでなく家族からも渡航歴や動物との接触歴を聞くこと、特有の症状は
 数日間しか出現しないので診断が困難であること、確定診断後の対症療法の継続判断と家族へのケアが不可欠であること、
 発症の公表後にワクチン需要が急増するので供給体制の整備が重要であること、医療従事者への感染対策が求められることを
 講演されました。
 最後の講演は、大分大学医学部教授の西園晃先生による「狂犬病の病原性と予防・治療法の現状」についてでした。人への
 感染は感染動物からの咬傷を介してであり、暴露した場合でも発症前であればワクチンの連続投与による暴露後発症予防治療
 が有効である。暴露後ワクチンを行わないで、神経保護作用と治療的昏睡の誘導と呼吸管理を行うミルウォーキー・プロトコルは、
 狂犬病治療において積極的に推奨されていないと話されました。
 わが国は、世界で数少ない狂犬病の清浄国であり、アジアでは唯一狂犬病が発生していませんが、アジアやアフリカをはじめ
 各国で毎年約5万5千人が死亡しています。人や物資の流れのグローバル化が進むことにより、狂犬病の侵入リスクは高まって
 いるので、発生が確認されていない状況を維持する上で、狂犬病の危機管理に対する不断の備えが一層重要であることを痛感
 しました。

平成26年11月14日

公益社団法人 日本獣医師会 会長 藏内勇夫


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 11月に入り、大型の台風と心配された台風20号の影響も本土ではそれほどでもありませんでした。その後は晴れたり、
 降ったりを繰り返しながら、だんだん気温が下がっていくようで、北国では時期の早い積雪に悩まされていると聞きます。

 ここ数年、この時期の一大イベントとして「ハロウィン」が注目され、若者は仮装に精を出して東京渋谷の交差点ではひと騒動
 起きたと聞きますが、還暦間近のおじさんにとっては「なんのこと?」というくらいのものです。

 我々の世代が思春期を迎えようかという中学生のころ、にわかに巷で騒がれだした「バレンタインデー」も、いまではすっかり
 日本の社会に定着しました。この時期のキリスト教に関する行事が、ハロウィン、クリスマス、バレンタインデー(ホワイトデー)
 と定着することになるのでしょうか。
 バレンタインデーがチョコレート屋さんの宣伝戦略だったのならば、養鶏業界が鶏卵の広告にあわせて「イースター」をアピール
 する手もあるかもしれません。それほどの売り上げ増は期待できないかもしれませんが。

 酉の市、羽子板市など、歳時記にある昔からのイベントの顔も立ててほしいと思います。「魔女のコスプレより、熊手を持った
 着物姿のお嬢さん。」というのも、おじいのたわごとでしょうか。

 ここまでくれば、年末まで一瀉千里。体調に気を付けてお過ごしください。


■■■ 日本獣医師会メールマガジン(メルマ日獣)の購読について ■■■

 日本獣医師会では、本メールマガジンの購読希望者を募集しています。
 メルマ日獣のことを知らない獣医師の方には、メルマの内容を紹介のうえ、購読いただけるよう推薦を願います。獣医師以外の方も
 購読可能ですので申し込みください。

■■■ 動物感謝デー in JAPANについて ■■■

 動物感謝デーのサイト:http://doubutsukansha.jp/

 2014動物感謝デー開催へのご協力、ご来場ありがとうございました。
 開催内容については、このホームページで報告いたします。

■■■ 日本獣医師会ホームページ更新情報 ■■■

 日本獣医師会ホームページの最近の掲載情報で、特に獣医師を含め関係者の方々に読んでいただきたいものを紹介します。

 ◆トピックスに日本医師会・日本獣医師会による連携シンポジウム-人と動物の共通感染症を考える-「狂犬病の現状と対策」の
  資料を掲載しています。ぜひご一読ください。
  ◆トピックスに獣医学術学会年次大会(岡山)の参加登録申込と演題発表申込について掲載しています。
 ◆新着情報に要指示医薬品の適正な取扱いについて掲載しています。診療獣医師の方々は、ぜひご一読ください。
 ◆新着情報に鳥インフルエンザ等の情報を掲載しています。ご一読ください。
 ◆新着情報・人材募集に、地方公務員等の獣医師及び大学教員等の募集を掲載しております。ご一覧ください。
 ◆学会・セミナーの開催についての広報は、新着情報の他、それぞれ、学会・セミナーに移してまとめましたのでご確認ください。
 ◆トピックス上段に、ぜひお知らせしたい情報を一括掲載しています。ご一読ください。
 ◆その他トピックスには、獣医師・獣医療に関する要請の内容等重要な内容が掲載されています。ご確認ください。


●主要会議・委員会の開催状況
   このコーナーには、日本獣医師会の総会、理事会等の議事概要を掲載します。

●部会活動
   日本獣医師会では、職域別部会制の下で、委員会活動が行われそれぞれの職域における施策が検討されています。
   ここでは、開催された部会委員会の会議概要を順次掲載しています。
   各委員会でそれぞれのテーマについて検討が行われているので、興味のある分野から目を通してください。

   部会委員会における検討は、日本獣医師会の活動の中で重要な位置を占めるものですので、ぜひ、ご一読ください。


●学会活動
      平成26年度の大会は、岡山県岡山市の岡山コンベンションセンター・ホテルグランヴィア岡山等にて、平成27年2月13-15日に開催します。
   今後、大会専用ホームページにプログラムの内容を掲載いたしますので、最終情報にご注目ください。

   地区学会・大会関連情報の広報を希望する場合は、広報を希望する内容等をPDFファイルで送付していただくか、または、リンク先を
   教えていただければ、掲載することが可能です。
   連絡先:koga@nichiju.or.jp


 ◆獣医学に関する学会・セミナー・研究会等の開催を計画されている方で、開催情報を日本獣医師会会員サイトで紹介を希望する場合は、
  下段の学会セミナーのアイコンから「学会セミナー情報の掲載申込」の項目から掲載をクリックして申し込んでください。
  (人材募集の掲載も同様に申し込めます。)
 ★学会、セミナー等の情報の掲載を希望される方は、できるだけ早めに情報をお送りください。


●【獣医師生涯研修事業に関するお知らせ】
  獣医師生涯研修事業に関するお知らせは、ホームページ左欄の「獣医師人材養成」に取りまとめました。
  平成26年度のプログラムの概要と申告書は、本年の日本獣医師会雑誌6月号に同封しました。
  また、平成26年度の申告書・申請書は、上記「獣医師人材養成」に掲載しましたので、申告書等を紛失した際にはプリントアウトして
  申告時にご利用ください。


■■■ 日本獣医師会雑誌(日獣会誌)11月号について ■■■

 ★11月号は、11月10日頃発刊し、構成獣医師各位に発送いたしました。主な内容は以下のとおりです。

 ●会議報告:・平成26年度第3回理事会の開催
       ・平成26年度第2回全国獣医師会会長会議の開催
 ●解説・報告:・小動物臨床領域で見られる真菌感染症(Ⅰ)
         -今後注目すべき真菌症、特に人獣共通感染症を中心に-  村田佳輝
        ・日本で使用されている動物用診断薬(ⅩⅦ)
         -鶏の感染症とその診断薬の概要‐
         5 鶏伝染性ファブリキウス嚢病  中溝万里
         6 鶏脳脊髄炎   蒲生恒一郎
 ●行政・獣医事:・関係省庁・団体・機関からの通知等(平成26年9月分)
         ・第66回獣医師国家試験の公告
 ●診 療 室:獣医界で最近思うこと  市川陽一郎
 ●公  表:第26回日本動物児童文学賞の受賞者及び入賞作品
 ●行事等報告:・2014 動物感謝デー in JAPAN 開催される
        ・平成26年度動物愛護週間中央行事実施結果
 ●獣医師生涯研修事業のページ:・Q&A 公衆衛生
        ・平成26年度獣医師生涯研修事業のポイント取得対象プログラムのご案内

☆日本獣医師会学会学術誌
 ・産業動物臨床・家畜衛生関連部門
  原  著:プロナーゼを用いた透明帯菲薄化処理が牛胚の発育及び受胎率に及ぼす影響      谷山 敦 他
      :X線CTを用いたブロイラーにみられる脊椎腫瘍の感染経路の検討           佐々木 淳 他
      :牛第一胃液のpHと揮発性脂肪酸濃度に及ぼす重曹含有食塩ブロック剤舐食給与の影響  一條俊浩 他

    短  報:ホルスタイン種乳牛における脳幹部腫瘍の1症例      三浦沙織 他
    資  料:家畜衛生研修会(病性 鑑定病理部門、2013)における事例記録(Ⅴ)

 ・小動物臨床関連部門
   原  著:非接触型マイボグラフイーを用いた犬マイボーム腺の形態の観察           北村康也 他
   短  報:初期の臨床症状として視覚障害を呈した神経セロイドリポフスチン症のチワワの1例   中本裕也 他

 ・獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
   短  報:石川県の牛から検出された住肉胞子虫Sarcocystis hominis              河合顕太郎 他

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          住所・勤務先等に変更のある方は、
      所属先の都道府県市獣医師会に必ず連絡してください。
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※日本獣医師会メールマガジン(メルマ日獣)は、メールマガジンの購読を申し込まれた
方に対する情報の提供に加え、弊会主催の各種事業等に参加・協力・指導いただいた獣医師
の方を含め関係者の方々、更に、その他弊会に関係する省庁・自治体・団体・企業等の方々
に、日本獣医師会の活動の一端を紹介させていただくためにお送りしております。
※メールアドレスの変更・追加・配信停止等の必要の際はお手数ですが、
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 メルマ日獣は、毎月中旬に発行し、最新の情報をタイムリーにお知らせします。
 ご愛顧の程お願いします。

 獣医師以外の一般市民の方々もこのメールマガジンの利用が可能ですので、獣医師会の
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