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短 報

乳用未経産牛の人工授精直後の陰唇刺激が
受胎率に及ぼす効果

小野 守1),2)   小関茂樹3)   斉藤康倫4)   泉 徳和5)
松井基純1),2)†   大澤健司2),6)   三宅陽一1),2)

1)帯広畜産大学畜産学部(〒080-8555 帯広市稲田町西2-11)
2)岐阜大学大学院連合獣医学研究科(〒501-1193 岐阜市柳戸1-1)
3)十勝農業共済組合(〒089-1182 帯広市川西町基線59-28)
4)千葉県農業共済組合連合会(〒299-0126 市原市天羽田736)
5)石川県立大学生物資源環境学部(〒921-8836 石川郡野々市町末松1-308)
6)岩手大学農学部(〒020-8550 盛岡市上田3-18-8)

2006年6月19日受付・2008年2月25日受理

要   約

 人工授精(AI)後の陰唇刺激がホルスタイン種乳用牛の受胎率に及ぼす効果を評価するために,未経産牛295頭を用い,AI直後に手指による陰唇刺激を15秒間行って対照群と比較した.その結果,陰唇刺激群の受胎率は対照群よりも高かった(69.2% vs 64.7%)が,有意差はなかった.また,対照群において7月から8月に受胎率が低下する傾向が認められたが,陰唇刺激群では認められなかった.両群の受胎成績のTemperature-Humidity Index(THI)別の分析では,対照群において,暑熱ストレス条件下とされるTHIが72以上の場合の受胎率は,72以下の場合よりも有意に低かった(P<0.01)が,陰唇刺激群ではそのような差異は認められなかった.
―キーワード:受胎率,乳用未経産牛,陰唇刺激.

------------------------------日獣会誌 61,780〜783(2008)




† 連絡責任者: 松井基純(帯広畜産大学畜産学部獣医学科臨床獣医学研究部門予防獣医療学分野)
〒080-8555 帯広市稲田町西2-11
TEL 0155-49-5382 FAX 0155-49-5384
E-mail : mmatsui@obihiro.ac.jp