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短 報

収容犬のカンピロバクター,アルコバクター,
サルモネラ保菌状況調査

高原力也1)   塩野雅孝2)   松田錦弥1)   松本寿男3)   岸 秀樹4)
星野利得4)   石岡大成2)   森田幸雄2)†

1)群馬県食肉衛生検査所(〒370-1103 佐波郡玉村町桶越305-7)
2)群馬県衛生環境研究所(〒371-0052 前橋市上沖町378)
3)群馬県藤岡保健福祉事務所(〒375-0012 藤岡市下戸塚2-5)
4)群馬県動物管理センター(〒378-0078 沼田市佐山町261-1)

2007年10月2日受付・2008年3月7日受理

要   約

 保健所で収容,抑留した犬の糞便からカンピロバクター,アルコバクター,サルモネラの分離を試みた.カンピロバクターは157頭中21頭(13%)から検出された.C. jejuniは16頭から分離され,Penner血清群はO群およびR群が2頭ずつ,B群およびD群が1頭ずつ,他の10頭からの分離株は群別不能であった.C. coliは3頭,C. upsaliensisは2頭から分離された.アルコバクターは6頭(4%)から検出され,A. cryaerophilus(group 1B)は5頭から,A. butzleriは1頭から分離された.サルモネラは検出されなかった.カンピロバクターやアルコバクターを保菌している収容犬が認められたことから,収容犬の返還や譲渡にあっては,飼い主に動物由来感染症予防の啓発や適正な動物とのふれあい方等について説明する必要があると思われた.
―キーワード:アルコバクター,カンピロバクター,収容犬.

------------------------------日獣会誌 61,725〜728(2008)




† 連絡責任者: 森田幸雄(群馬県衛生環境研究所)
〒371-0052 前橋市上沖町378
TEL 027-232-4881 FAX 027-234-8438
E-mail : morita-yu@pref.gunma.jp