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短 報

第四胃変位罹患牛における呼気中および胃内水素
およびメタン濃度

伊藤めぐみ1),2)†   神吉 剛3)   佐々木直樹3) 
山田明夫3)   猪熊 壽3)

1)北海道道立畜産試験場(〒081-0038 上川郡新得町新得西5線39)
2)岐阜大学大学院連合獣医学研究科(〒501-1112 岐阜市柳戸1-1)
3)帯広畜産大学畜産学部(〒080-8555 帯広市稲田町西2線11)

(2007年5月24日受付・2007年12月17日受理)

要   約

 第四胃変位罹患牛20頭(AD群)の呼気中,第一胃内,第四胃内の水素(H2)およびメタン(CH4)濃度を測定し,健康牛10頭(健常群)のそれらと比較した.第一胃内のH2濃度とCH4濃度はAD群と健常群で有意差がなく,さらにAD群の第一胃内のH2濃度とCH4濃度は第四胃内のそれらと有意差がなかった.しかし,呼気中H2濃度はAD群と健常群でそれぞれ5.2ppmおよび22.1ppm,CH4濃度はそれぞれ694.8ppmおよび6,036.0ppmであり,AD群は健常群よりも有意に低値を示した(P<0.01).以上より,第四胃変位発生の前提条件である「第四胃内ガスの過剰蓄積」は,あい気反射抑制に基づく第一胃内ガスの第四胃への過剰流入が関与していることが示唆された.
―キーワード:第四胃変位,胃内ガス動態

------------------------------日獣会誌 61,533〜535(2008)

 

† 連絡責任者: 伊藤めぐみ(北海道立畜産試験場基盤研究部病態生理科)
〒081-0038 上川郡新得町新得西5線39
TEL 0156-64-5321 FAX 0156-64-5349
E-mail : itohmg@agri.pref.hokkaido.jp