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紹 介

学校で飼う動物 ぎもん・しつもん 110」
大森伸男(日本獣医師会専務理事)
「学校で飼う動物 ぎもん・しつもん 110」
 中川美穂子さんは,学校飼育動物についての実践的獣医師活動の第一人者であり,その牽引役として誰もが認める存在である.中川さんの活動は,昭和57年に所属獣医師会に学校で飼育する動物の飼育相談窓口を設けたことに始まり,全国学校飼育動物獣医師連絡協議会の結成に参加,その活動範囲は地元の西東京市はもとより全国の獣医師会,教育委員会,研究会等からの招聘による講師活動等枚挙にいとまはない.現在,東京都獣医師会理事の要職の傍ら,全国学校動物獣医師連絡協議会主宰,日本獣医師会においては小動物臨床部会動物介在活動推進検討委員会の委員を務めていただいている.
 中川さんの著作としては,本誌において先般,「学校・園での動物飼育の成果 〜心・いのち・脳を育む〜(緑書房刊)」を紹介したが,今回,新たに上記の著作を上梓された.これまで中川さんの長年にわたる学校飼育動物活動の実践において,全国の子供たちから寄せられた動物の飼育に係わる様々な疑問点について子供たちの視点に立った答えを,Q&A方式でまとめている.中川さんの思いが, 熊谷さとしさんの的を得たイラストで彩られており,実に中川さんと熊谷さんの意気がマッチングしている.動物を抱く子供たちの喜々とした横顔を見たとき,学校飼育動物活動に携わっておられる関係者は我が意を得たりとの感に浸るであろう.
  本書は,子供たちはもとより,これから学校飼育動物活動(動物介在教育活動)に携わろうとする獣医師,教師をはじめとする教育関係者にも一読を勧めたい.動物の専門家,教育の専門家としての知識・技術が子供たちの目線で現場に浸透するのに大いに役立つと考える.
 中川さんの言う,「学校で飼育する動物のいのちは,世話をする君(こども)たちの気持ちと行動にゆだねられている.」.これは,すべての飼育動物に共通するが,このことを学校の教育課程において実践して学ぶことが,学校飼育動物の意義といえよう.

著 者:中川美穂子(全国学校飼育動物獣医師連絡協議会主宰)
絵 :熊谷さとし(野生動物観察指導員)
定 価:1,800円+税
発行所:(株)偕成社
新宿区市谷砂土原町3-5
TEL 03-3260-3229
URL:http://www.kaiseisha.co.jp/

◎新 刊
エキゾチックペットの皮膚疾患
 鳥類,爬虫類,魚類,小型哺乳類について皮膚病変,病理組織,原因となるダニなどカラー写真も豊富に掲載し,エキゾチックペット皮膚疾患に関して,診療に欠かせない情報を網羅した書.

監・訳:小方宗次
訳 :斑目広郎・和田新平
判 型:B5判・約330頁
定 価:19,950円(税込み) 送料510円
発 刊:2008年2月

◎新製品
ジェラベットジェル
 牛,豚の腸,膣用(分娩介護等使用により母体や介護者への負担の軽減のため)の潤滑剤.

問合せ:日本全薬工業(株) SB事業部
      TEL 024-945-2322

フォーベット®50注射液
 既製品の牛への適応から,豚の「細菌性肺炎における解熱及び消炎」等にも対応できるよう,豚への適応症の承認も取得した,非ステロイド系の解熱・消炎・鎮痛剤.

発 売:2008年4月
問合せ:シェリング・プラウ アニマルヘルス(株)
ライブストック事業部
TEL 03-6901-1972 FAX 03-6901-1982

 

募 集


'08年 夏季野生動物保護(臨床医学・看護)
セミナー研修生の募集


目 的: 野生動物や自然に関心のある学生らに,野生動物保護や自然環境保全の実際を教育し,生命の尊さと自然の大切さを学んでもらうことを目的にセミナー参加者を募集.
対象・定員: 獣医系学生(原則3年以上),動物・環境系学生(高学年),獣医師,動物看護師,一般.定員36名(超過の場合は選考).
期 間: 7月25日(金)〜8月29日(金)の5週間,金曜日と火曜日スタートの班(4人)に分け,7泊8日の1週間を1クールとする.
セミナーの内容: [1]講義/野生動物・自然,野生動物の医療・看護(捕獲・保定,診断,検査,治療,注射,外科処置・手術,給餌・リハビリ,野生復帰),希少種保護,道東の歴史・生活ほか,[2]実習/生体:保定,経口補液,強制給餌,採血,血液検査ほか,遺体:鳥の体,注射法,接骨・包帯法等の処置,計測,解剖等,[3]作業/保護中の動物の世話(餌やり,糞出し他),小屋の修理,草むしり等,[4]視察研修/標津サーモン科学館,オオカミのネイチャースクール,[5]自然観察/知床,野付半島
申込み・締切り: 住所(〒),氏名,年齢,性別,電話(FAX,E-mail),学校名(学部,学科)と学年,受講の動機,希望時期を明記し,郵便かFAXで.最終締切6月6日.
問合せ:

NPO法人道東動物・自然研究所/道東野生動物保護センター
〒081-151 北海道標津郡中標津町川西8-23
TEL・FAX 0153-72-1333
E-mail : animal@morita-ah.com
URL :http://morita-ah.com/wildlife-education.html

 

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(FAX:03-3475-1604 E-mail:soumu@nichiju.or.jp

 

 

 

 

 


 

【 訃報 】
◎構成獣医師

久保政登氏(広島県広島市湯来町麦谷1802)
  平成19年11月28日心不全のため逝去,享年79歳.

宮田樫三氏
(広島県安芸郡坂町1119)
  平成19年10月23日脳出血のため逝去,享年81歳.

高野 久氏
(鹿児島県出水市向江町7-5)
  平成19年11月16日脳梗塞のため逝去,享年93歳.

鶴之園正昭氏
(鹿児島県指宿市大牟礼1-13-16)
  平成19年11月30日心筋梗塞のため逝去,享年70歳.

芝原巳利氏
(鹿児島県南九州市川辺町平山3442)
  平成19年12月9日逝去,享年79歳.

谷角 望氏
(兵庫県高砂市北浜町北脇290-1 岩見 明方)
  平成19年12月16日肝臓癌のため逝去,享年83歳.

中内 節氏
(開業 高知県吾川郡春野町弘岡上249-2)
  平成19年12月19日老衰のため逝去,享年87歳.

木全六也氏
(愛知県一宮市新生3-11-3)
  平成19年12月27日逝去,享年82歳.

佐藤奎司氏(宮城県栗原市金成赤児小松原23)
  平成19年12月30日肝不全のため逝去,享年81歳.

豊田博水氏
(静岡県静岡市駿河区東新田5-18-8)
  平成20年1月7日老衰のため逝去,享年81歳.

藤邨 清氏(徳島県三好市池田町大利字下大田79)
  平成19年12月21日老衰のため逝去,享年93歳.

志津忠義氏
(岐阜県中津川市福岡1497)
  平成20年1月9日心不全のため逝去,享年89歳.

藤原三次郎氏
(福島県白河市表郷字番沢里見91)
  平成19年12月31日逝去,享年89歳.

川西靖二氏
(北海道帯広市西20条南3-38-10)
  平成19年12月4日膵臓癌のため逝去,享年64歳.

 平成19年12月27日から平成20年1月15日の間に所属地方獣医師会から報告のあった訃報を掲載しました.ご冥福をお祈り申しあげます.

 

【事 務 局 日 誌】
3月3日 第6回家畜衛生委員会
3月10日 総務・広報委員会
  動物衛生研究所運営委員会に北村顧問出席
3月12日 医師賠償責任保険中央審議会
  鶏病研究会理事会に大森専務理事出席
3月13日 北里大学学位記授与式に山根会長出席
3月19日 三役会議
  関東・東京地区獣医師会連合会第3回理事会に山根会長出席
3月21日 第7回小動物委員会
  家畜個体識別システム推進中央協議会に大森専務理事出席
3月23日 獣医師育成研修事業評価委員会
3月24日 生乳の安全・安心の確保のための全国協議会に大森専務理事出席
3月25日 第7回「動物獣医師の役割を考える」市民参加事業企画検討委員会
  全国家畜畜産物衛生指導協会第2回理事会に山根会長出席
3月26日 第5回理事会
3月27日 全国獣医師会会長会議
  動物看護職全国協会(仮称)設立にあたっての関係者懇談会
3月30日 東京都獣医師会第78回定時総会に山根会長出席



【お詫びと訂正】
 第61巻第3号(20年3月号) 訃報/構成獣医師 P.194 右段↑8行目「小俣孝氏」を「小俣孝氏」に訂正してお詫び申しあげます.