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会議報告

平成19年度第2回理事会の議事概要

I 日 時:
平成19年6月29日(金)10:45〜11:30

II 場 所:
日本獣医師会 会議室

III 出席者:
会  長:山根義久
副会長:藏内勇夫,中川秀樹
専務理事:大森伸男
地区理事:田村誠朗(北海道)
       坂本禮三(東 北)
       橋三男(関 東)
       手塚泰文(東 京)
       杉山俊一(中 部)
       小島秀俊(近 畿)
       宮地忠義(四 国)
職域理事:酒井健夫(学術・教育・研究)
       近藤信雄(開業(産業動物))
       細井戸大成(開業(小動物))
       横尾 彰(家畜共済)
       戸谷孝冶(畜産・家畜衛生)
       森田邦雄(公衆衛生)
監  事:玉井公宏,桑島 功,高野貞男
欠  席:麻生 哲(九州地区)

IV 議 事:
【報告事項】
1 業務概況等の件(職域別部会の運営状況を含む.)
2 2007動物感謝デーin Tokyo開催の件
3 豚コレラ清浄化記念大会開催の件
【協議事項】
1 職域別部会委員会報告の件(説明と対応)
 小動物臨床部会動物愛護福祉委員会報告
2 第64回通常総会対応に関する件

V 会議概要:
【会長挨拶】
 冒頭,山根会長から,本会議が今期理事による最後の理事会となる.これまで理事各位から種々ご指導いただき,大変充実した2年間となったことを改めてお礼申し上げる.この間,緊急性を要する等で取り組んだ課題については,進展を見たものの,木に例えれば,種から芽が出た状態であり,残された課題も含め,引き続き大木に育てるような気概をもって対応する必要があり,併せて本会が職能団体として,社会から認知されるよう,品格ある公益法人を確立することが重要と思われる.なお,午後からの総会においては,円滑なる会議進行に尽力いただきたい旨挨拶がなされた.

【議長就任・議事録署名人の指名】
 続いて,山根会長が議長に就任し,田村,細井戸両理事を議事録署名人に指名して会議が次のとおり行われた.

【報告事項】
1 業務概況等の件(職域別部会の運営状況を含む.)
 前回理事会以降(平成19年5月21日以降平成19年6月20日まで)の業務概況について大森専務理事から報告が行われた.
2 2007動物感謝デーin Tokyo開催の件
 大森専務理事から,本行事は,平成19年10月7日,東京都庁「都民広場」にて,本会主催,関係省庁・獣医師関係団体等の後援,関連企業等の協賛,関連団体,獣医学系大学の協力により,一般市民・高校生・獣医師・獣医学系大学学生等を対象として開催することとしており,内容としては,オープニングセレモニー(開会式),ステージ企画(NHK-BS「ペット相談」公開放送他),展示企画・ワークショップ,アトラクション,プログラム・小冊子の配布等を予定している.経費については,協賛金収入,広告・展示料収入を充当する他,本会も一部負担することとしており,本事案は総会の事業計画の中で承認を得る旨説明された後,後援に日本動物保護管理協会も加えるべきであるとの意見があり,藏内副会長から,同会も含め,AIPO構成団体には後援の依頼を検討したい旨回答された.
3 豚コレラ清浄化記念大会開催の件
 大森専務理事から,豚コレラの清浄化については,平成8年度から官民一体となって,撲滅対策事業に取り組んできたところであるが,本年4月にOIEの規定に従い,清浄国となったことを受けて,このたび記念大会として開催されることとなった.本大会は,平成19年9月11日,東京都内にて,全国家畜畜産物衛生指導協会を中心に本会,日本動物用医薬品協会,日本養豚協会の主催により,中央畜産会,畜産技術協会,日本養豚生産者協議会等を協賛団体として,農林水産省,動物衛生研究所,農畜産振興機構の後援を得て,養豚衛生向上シンポジウム(豚コレラ清浄化までの歩み,新たな養豚衛生への取組み)及び意見交換会(懇親会)の開催の予定である旨説明された.

【協議事項】
1 職域別部会委員会報告の件(説明と対応)
 小動物臨床部会動物愛護福祉委員会報告
 細井戸部会長から取りまとめの概要及び今後に向けての対応として,本委員会は3回開催し,検討テーマである「動物愛護管理対策推進に当たっての動物医療の果たす役割」について検討した結果,小委員会でまとめた「災害時動物救護地域活動マニュアル策定のためのガイドライン」を添付した,「動物愛護管理対策における獣医師の果たす役割(緊急災害時における動物救護活動のあり方)」として,報告書を取りまとめた.
 まず,委員会の活動内容としては,平成17年の「動物の愛護及び管理に関する法律」の一部改正,さらに改正後の政省令の改正,告示等については,本委員会における検討結果等に基づく要請活動を実施し,そのほとんどが反映されるに至った.また災害時の動物救護活動に関する地域活動マニュアルの作成については,委員会でマニュアル作成のためのガイドラインを示すこととした.この課題については,委員会で,別途小委員会により検討すべきとの意向を受け,「災害時動物救護活動地域マニュアル策定のためのガイドライン」検討小委員会を設置し,別途ガイドラインを取りまとめた.報告書の取りまとめにおいて,今後,本会及び地方獣医師会と行政が連携を密にし,動物愛護施策の実行を確保することが重要であり,本委員会でも,改正法施行後の問題点を整理し,制度改善に向けて検討・協議する必要があること,また,災害時の動物救護活動については,本委員会が策定したガイドラインを基に,地方獣医師会が地元行政,動物愛護関係者と連携し,地域の実情に合わせた地域活動マニュアルを作成し,机上訓練,実地演習等を行い,災害に備えることが望まれるとした.
 ガイドラインの内容については,[1]災害時には人命救助,地域生活活動維持に続き,人と動物の関係が密になっている状況下での家庭動物や命あるものとして産業動物の救護活動の重要性が認識されてきた.[2]災害は多様な形で発生するとともに,被災動物の受け入れは,その地域性や住民感情等を考慮する必要があり,行政,獣医師会,地域の動物愛護推進協議会等が十分協議し,地域に応じたマニュアルを作成する必要がある旨記載した.さらに,動物救護活動の法的位置づけとして関係法令の抜粋とそれに基づく具体的な取組状況を説明し,次に地域活動マニュアル策定にあたっての留意事項として,各地域の現状,地域防災計画の確認と地域活動マニュアルの整合性,策定委員会のあり方・位置づけ・構成,策定に関して考慮すべき事項を掲載し,続いて地域活動マニュアルに収載すべき事項として,平常時,災害発生時の初動体制,初期・中期・後期救護体制,復興時期,終息期に分けて詳細に示し,さらに緊急災害時動物救護活動体系図に加え,被災経験のある各地域が策定したガイドライン集,災害時における動物救護活動にかかる関係機関・団体間の協定書の様式等を資料として添付した.
 なお,本ガイドラインについては,冊子として取りまとめて印刷し,地方獣医師会をはじめ,関係各所へ配布する予定であることが報告された後,了承された.
2 第64回通常総会対応に関する件
 大森専務理事から,第64回通常総会における議案審議の運営及び表決権行使者と傍聴者の席次,「修正動議」・「緊急動議」の取扱い等について説明が行われた後了承された.