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編集発行者から

 

牛海綿状脳症についての意見に関し
日本獣医師会雑誌発行責任者

 日獣会誌第59巻第9号に「牛海綿状脳症の新しい知見を求めて」を構成獣医師の意見として掲載した際,編集発行者から併せて,会誌において会員による意見交換を求めたところであります.今回,掲載したのは,第9号掲載の第1弾の意見を支持する立場での構成獣医師の意見第2弾となるものです.
 牛海綿状脳症については,その防疫・衛生対策の第一線の当事者が獣医師であり,正に専門職業人としての獣医師の真価が問われるところでありますが,一方,疾病の本質ともなる感染メカニズム,発症機序等について未解明な部分があること.更に,我が国での初発時のセンセーショナルな報道と行政対応,流通業界等における対応の混乱等もあり,獣医師,研究者,消費者において危険度の評価と管理の水準についていまだ種々の意見があるのも事実です.