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原 著

コンピューター断層撮影ガイド下肺針生検を
行った犬と猫の14例

吉田恭子  森  崇  山田雅人  坂井田 誠  米丸加余子
村上麻美  酒井洋樹  丸尾幸嗣

岐阜大学応用生物科学部(〒501-1193 岐阜市柳戸1-1)

(2006年5月26日受付・2006年8月9日受理)

要   約

 犬9頭および猫5頭に,コンピューター断層撮影(CT)ガイド下で肺への細針生検(FNA)(10頭)またはコア生検(4頭)を行った.14頭のうち,病理診断を得ることができたのは12頭(85%)で,FNAでは80%,コア生検では100%であった.8頭は他の部位にも腫瘍が認められたが,そのうち5頭では肺の病変は転移巣であり,1頭では由来の異なる腫瘍であると病理診断された.生検直後に4頭(FNA3頭,コア生検1頭)で合併症が認められ,軽度気胸が3頭で,穿刺針からの出血が1頭で認められた.全症例において生検15〜30分後に再度CTを撮影したところ,新たな気胸の発生や重症化および血腫の発生は認められず,処置後,喀血や呼吸困難などの臨床症状も認められなかった.
―キーワード:合併症,CT,コア生検,FNA,肺病変.

------------------------------日獣会誌 60,211〜215(2007)

 

† 連絡責任者: 森  崇(岐阜大学応用生物科学部獣医学講座獣医分子病態学分野)
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1
TEL ・FAX 058-293-2928 E-mail : tmori@gifu-u.ac.jp