English
日本獣医師会は、LIN(畜産情報ネットワーク)に参加しています。
公益社団法人
  日本獣医師会

〒107-0062
東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル西館23階
TEL 03-3475-1601
Get ADOBE READER
このウェブサイトでは、一部PDFを利用しています。PDFファイルをご覧頂くためには、Adobe Reader(無料)が必要です。
会長短信「春夏秋冬」

バックナンバー

会長短信「春夏秋冬(33)」
「災害に備える」
 ガタガタガタ、ユッサユッサ。
 平成28年4月14日21時26分、マグニチュード6.5、震度7の強い地震が熊本県益城町を襲いました。新聞報道によれば、九州では観測史上最大規模の地震とのことでした。
 この地震による被害は、熊本県内で死者9人、負傷者1,100人超と、被害も甚大でした。
 百数十回に及ぶ余震が続き、誰もが早期の鎮静化を期待している中の4月16日夜中の1時25分、マグニチュード7.3、震度7の地震が再度襲ってきました。
 気象庁によれば、これが「本震」で、28時間前の最初の地震は「前震」、「本震」は阪神大震災級とのことでした。一連の地震による被害は18日朝現在で、死者42人、避難者11万人となり、被害は熊本城天守・櫓等の損壊、阿蘇大橋の崩落等をはじめ、九州各県に拡大しました。
 今回の地震で、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、家屋の倒壊等被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
 テレビ報道を見ていて感心させられたのは、このような大被害を受け、家屋を失い、停電・断水が続く中、自衛隊やボランティアによる飲食料の配給に、整然と並んで順番を待っておられる被災者の姿でした。「気が休まる暇はないけど、皆んなだから仕方がない」、「並んでも、ご飯が食べられて有り難い」と答えておられる被災者の映像を見て、熊本県の方々、そして日本人は、何と穏やかで冷静な県民・国民かと、改めて敬服する次第です。
 日本獣医師会としても、4月16日に「熊本大震災救援緊急対策本部」を設置し、18日から義援金の募集を開始しており、熊本県獣医師会をはじめ全国の会員獣医師会、構成獣医師等とともに、早急に災害支援・復興支援を行って参る所存です。
 実は、4月14日の発災時、私と本会副会長等三役は、熊本県境に近い大分県九重飯田高原において業務運営幹部会を開催していました。
 会議の目的は、通常の業務執行のほか、本年度に飯田高原に設置を予定している「九州災害時動物救援センター」予定地、11月に開催を予定している「第2回WVA-WMAワンヘルスに関する国際会議」及び「2016動物感謝デー in JAPAN」の北九州市小倉会議場等の事前調査でした。
 動物救援センターについては、東日本大震災における被災家庭動物救護・獣医療活動を教訓とし、地震等緊急災害時に地域防災計画に即した速やかで適切な動物救護獣医療活動を行う体制を整備することとして、本会が会員獣医師会とともに検討を進めているものです。
 九州災害時動物救援センターは、全国に先駆けて九州圏における拠点施設として九州地区9地方獣医師会の支援を得て(一社)九州動物福祉協会と協働で設置するものです。
 今回の熊本県を中心とした震災を受けて、九州センター設置に向けた具体的な活動とともに、全国各地域での広域的動物救護獣医療活動体制の構築が急がれるところです。
 環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」では、地方自治体の役割や、動物救護施設の設置による災害時のペットの一時預かり、負傷動物、保護・収容した放浪動物の飼養管理等のほか、被災者とペット動物との同行避難も推奨されています。
 本会における具体的な取組方針については、動物福祉・愛護部会に設置された「災害時動物救護に係るガイドライン改定検討委員会」において、東日本大震災の経験等を踏まえた動物救護ガイドラインの見直しの検討が進められています。
 今回の熊本県における震災被害を受け、本会としては、ガイドラインの見直しと並行して、九州災害時動物救援センターの設置に急ぎ取り組みます。
 最後に、熊本県をはじめ各地域において被災された方々及び動物達の一日も早い生活の復旧と家屋等の復興をお祈りするとともに、このような災害は全国どこでも起こり得ること、それに対する平時からの備えが重要であることを再認識し、お見舞いの言葉といたします。


平成28年4月21日 公益社団法人 日本獣医師会 会長 藏内勇夫

バックナンバー

会長短信「春夏秋冬(33)」「災害に備える」(平成28年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(32)」「AMR アクションプラン」(平成28年3月23日)
会長短信「春夏秋冬(31)」「日本獣医師会獣医学術学会年次大会【秋田】開催迫る」(平成28年2月19日)
会長短信「春夏秋冬(30)」「第2回One Healthに関する国際会議の開催決定」(平成28年1月22日)
会長短信「春夏秋冬(29)」「驚きのニュース」(平成27年12月18日)
会長短信「春夏秋冬(28)」「医師と獣医師との連携による感染症の解明」(平成27年11月19日)
会長短信「春夏秋冬(27)」「獣医師一人一人との繋がりこそ力(チカラ)」(平成27年10月16日)
会長短信「春夏秋冬(26)」「獣医師によるOne Healthの実践」(平成27年9月18日)
会長短信「春夏秋冬(25)」「新役員体制でのスタート」(平成27年8月19日)
会長短信「春夏秋冬(24)」「第72回通常総会を終え、二期目のスタートに思う」(平成27年7月23日)
会長短信「春夏秋冬(23)」「世界獣医師会と世界医師会の共催によるOne Health国際会議で講演」(平成27年6月19日)
会長短信「春夏秋冬(22)」「中国獣医協会の皆様を迎え、有意義な意見交換」(平成27年5月22日)
会長短信「春夏秋冬(21)」「All Japan Pet Expo in Tokyo及びインターペット -人とペットの豊かな暮らしフェア- に参加して」(平成27年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(20)」「獣医師として巣立つ卒業生の皆さんに対する期待」(平成27年3月16日)
会長短信「春夏秋冬(19)」「マイクロチップ装着による個体識別推進シンポジウムに出席して」(平成27年2月25日)
会長短信「春夏秋冬(18)」「魅力ある組織の発展を期待 -新たな挑戦元年に-」(平成27年1月22日)
会長短信「春夏秋冬(17)」「気持ちも新たに年を越します」(平成26年12月22日)
会長短信「春夏秋冬(16)」「日本医師会との連携シンポジウムを開催して」(平成26年11月14日)
会長短信「春夏秋冬(15)」「地区獣医師大会に出席して」(平成26年10月23日)
会長短信「春夏秋冬(14)」 「意識改革によって組織の整備・充実を」(平成26年9月25日)
会長短信「春夏秋冬(13)」 「人とペットとの共生社会の構築を」(平成26年8月21日)
会長短信「春夏秋冬(12)」 「地方獣医師会との連携を強化し、迅速な課題解決に向けた更なる決意」(平成26年7月17日)
会長短信「春夏秋冬(11)」 「国際馬術競技大会に不可欠な獣医師会の支援」(平成26年6月20日)
会長短信「春夏秋冬(10)」 「地方獣医師会との連携を強化し、迅速な課題解決に向けた更なる決意」(平成26年5月16日)
会長短信「春夏秋冬(9)」 「獣医師会の約束」(平成26年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(8)」 「平成25年度獣医学術学会年次大会(千葉)が成功裏に終了」(平成26年3月20日)
会長短信「春夏秋冬(7)」 「共に歩む日本獣医師会に期待を」 (平成26年2月20日)
会長短信「春夏秋冬(6)」 「目標実現の年に」 (平成26年1月17日)
会長短信「春夏秋冬(5)」 「新しい年に向かって」 (平成25年12月18日)
会長短信「春夏秋冬(4)」 「私の活動の原点は動物愛護運動から」 (平成25年11月19日)
会長短信「春夏秋冬(3)」 「五十嵐幸男先生のご逝去に接し」 (平成25年10月17日)
会長短信「春夏秋冬(2)」 「広く国民の理解の下で狂犬病対策の推進を」 (平成25年9月17日)
会長短信「春夏秋冬(1)」 「本会の発展はスピードある対応と組織行動で」 (平成25年8月17日)
当ホームページは、Internet Explorer 8、Firefox 3.0、Acrobat Reader 9.0以上でご覧いただくことをおすすめします。
文章の引用、写真、イラスト、および画像データの無断転載を禁じます。
Copyrights (C) 2010 Japan Veterinary Medical Association. All Rights Reserved.